DVDレコーダー、DVDドライブの分解修理

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このトピックには 3 返信 、 1 ボイス が含まれます。 最終更新 by  赤カブのケン 2 月, 3 週 前.

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    (以下は2011年から「赤カブのケンのブログ」で公開していた記事を再構成した物です。新規情報も含まれます。)

    前書き
    DVDレコーダーのローディングが出来なくなったので、DVDレコーダーとDVDドライブを分解して修理した。その経過を記録する。

    症状
    具体的な症状は次の通り。
    ディスクを入れてトレイを閉めた際、「ムー」というモーターの空回り音がして、トレイが自動的に開いてしまう。

    DVDレコーダー筐体の開け方
    東芝RD-S600の筐体のふたは引っ張っても外せない。ふたの前端に爪が2つあり、それが筐体に引っかかっているためである。
    筐体のふたの爪
    東芝RD-S600の筐体は次のようにして開ける。
    (1)ふたを止めているねじを外す。
    (2)ふたの背面側を持ち上げて下から手を当て、引っ張らずに持ち上げる。(この時点ではまだふたは外れない。ふたの爪が外れるだけである。)
    (3)ふたを持ち上げたまま手前に引くと外れる。やりにくければ左右の爪を片方ずつやる。
    ふたの開け方

    DVDドライブの外し方
    ふたを開けると中は下の写真のようになっているので、左右のHDDを載せてる金属シャーシごと外す。
    ドライプの並び
    完全に外す必要は無くて、DVDドライブのねじが回せればそれで良い。
    HDDを外した所
    DVDドライブの2つのコネクタをはずす。
    DVDドライブのコネクタ
    片方は基板ごと外せる。
    基板ごと外せる
    DVDドライブを止めているねじを外し、テープ止めされた周りのケーブル類を外すとDVDドライブが取り出せる。

    DVDドライブの分解の仕方
    DVDドライブの外ふたを止めているねじを外し、外ふたをスライドして外す。
    DVDドライブの外ぶた
    後ろにずらす
    上に外す
    中ふたのねじを外し、2カ所の爪を外してとる。
    中ふたの外し方
    トレイが見えるので、上に持ち上げ外す。
    トレイ
    トレイの下は写真のようになっており、カムが動く事でクランプが上下する。動かして動作を見る。
    クランプ
    カムを指で動かしてみれば分かるが、かなりの力が要る。これが動かないとクランプ時のトラブルになる。
    対策として、クランプの動きを軽くしたり、プーリーのゴムベルトを交換してモーターの力を確実に伝える事が考えられるが、背景や周辺情報を十分理解した上でやる必要が有るため、具体的な手順は別記事で説明する。
    ここではドライブ、レコーダーの組み立て手順に入る。

    DVDドライブの組み立ての仕方
    中ふたを組み付ける前に、トレイの上でスライドする部品を、カチッと言うまで画面下方向にスライドしてくる。これでスライド部品が固定される。この手順を忘れると、組み立て後にトレイが開かなくなる。
    スライドする部品
    トレイをはめる前に、カムを指で動かしてクランプを下げる。トレイをはめるには、引き込まれた状態(つまりドライブの外枠にぴったりはまる状態)ではめるより、ローディング途中の少しはみ出た状態(以下の写真参照)ではめ込んだ方が後でトラブルがない。またその状態からトレイを手で出し入れして、全体がスムーズに動き、プーリーが回転する事を確かめる。
    スライドする部品
    次に中ふたを閉め、爪が中ふたを固定するのを確認する。
    中ふたが固定された所で、中ふたの穴に尖ったものを入れて、先ほど固定したスライド部品を自由にする。カチャンと音がすることで確認できる。
    穴にとがったもの
    中ふたのねじを止め、後は分解した時の逆順に組み立てる。

    なお、組み立て後に動作確認すると「トレイが開かない!」ということがありがちである。完全に組み立て終わってから気がつくとかなりがっかりなので、そうならないために、組み立て終わる前にトレイの開閉だけ確認しておいた方が良い。DVDドライブにコネクタ(2つ)を付ければレコーダーが起動可能になるので、そこでいろいろやってみると良い。

    #388

    DVDドライブのクランプの修理

    前書き
    DVDドライブにディスクをローディングさせる際に、モーターが「ムー」などと音を出してディスクが吐き出される事が有る。これは、ディスクをクランプ(挟む)する動作の不良が原因である可能性があり、この後で説明する方法で修理できるかもしれない。
    なお、ローディング後、ディスクが回っているような音、またはトラッキングしているような音(「ゴッ、ゴッ」という音)がする場合はクランプは成功していて、問題はクランプ後の段階に有るので、ここで説明する方法では直らない。

    クランプ動作の概略
    ここに書いてある直し方を鵜呑みにするのではなく、自分で判断できるように周辺情報を説明する。
    クランプがうまく行かない原因を突き止めるには、クランプ動作を理解しないとならない。以下に、動作を駆動する力がどのように伝わるかを説明するので、どの段階でそれが邪魔されるかを調べ、その原因を取り除くように考えよう。
    プーリー周辺の配置
    上の写真は、クランプ動作を駆動するモーターとプーリー、減速ギアの配置を示す写真である。
    クランプ動作は大変複雑に見えるがこのモーター1つだけで駆動されている。モーターの回転はプーリー、減速ギアに伝えられ。次のトレイ裏のラックを動かす。
    トレイの裏
    上の写真はトレイの裏にあるラックである。(見比べやすいように、画像を上下に反転しています。)
    このラックにより、モーターの回転運動がトレイの出し入れの直線運動に変換される。ラックについている突起により、ラックと一緒にカムが前後に動かされ、クランプが上下してディスクを挟み込む。これがクランプ動作である。

    動作を理解したら、次にどこがクランプ動作を阻害しているか調べる。
    トレイを組み付けた状態でモーター軸、またはプーリーを手で回してクランプさせてみるとかなり力が要る事が分かる。あるいはモーター軸が空回りしてクランプできないかもしれない。
    実際の動作でも、そのような事が起きているためにクランプ動作がうまく行かない訳である。
    クランプ動作に力が要るのは、カム表面の摩擦だったり、クランプを押さえつけているヒンジのバネ力だったり、クランプ自体の重さのためであることが多い。それぞれ手で独立に動かしてみてどこに力が要るかを確かめてみると良い。また、モーター軸が空回りするのは、上記の動作が重いためでもあるが、プーリーのベルトの摩擦力が減っているせいかもしれない。
    それぞれの対処法を示すので、試してみると良い。

    対処法
    カム表面の摩擦の場合
    カムの摺動面を見て傷が無いようなら、摺動面に油を塗ってみる。塗り過ぎるとピックアップレンズを汚したりして害があるので、気をつける。

    クランプを押さえつけているヒンジのバネ力
    ヒンジのバネ力を修正するには、さらに以下のようにねじを緩めて金属板を外す必要が有る。
    さらに分解
    金属板を外すとクランプを持ち上げられるようになるので、ヒンジに逆の癖をつける。やり過ぎないように気をつける事。
    クランプを持ち上げる

    クランプ自体の重さの場合
    試しにヒンジのねじを外してクランプを自由にして持ってみると分かるが、クランプの自重もなかなかの物である。これを軽くする事は出来ないが、重さが影響しないようにする事なら出来る。レコーダーごと縦置きにするのだ。(ヒンジの軸が垂直になるように)
    この状態だとディスクをトレイに載せても固定されないので、実際にはディスクが中心から動かない程度に斜めにして使うことになる。要するにクランプの重さがそのままモーターにかからないようにすることがこの方法の要点である。

    プーリーのベルトの摩擦力が減っている場合
    ゴムプーリーベルトの経年劣化によって張力が減ったせいであるが、純正の交換ベルトが入手できる訳も無く、他のもので代用する事になる。かなりの検討と試行錯誤が必要だったが、結論から言うと輪ゴムを使う事でクランプがうまく行くようになった。
    使用した輪ゴムは#12というものである。輪ゴムの規格はここを参照の事
    伸びを考えると#10の方が良さそう思えるが、今回入手できなかった。#12でもクランプは正常に動作する。

    参考 ゴムプーリーベルト代用品の検討
    今回は一般的な輪ゴムで代用したが、実はこれに不安を持っている。そこで、将来的には別な物で代用する事も考えており、これまでに検討して来た事を記録として残す。

    輪ゴムの不安な点
    輪ゴムをプーリーのゴムベルトの代用にする事には、主に次の2点について不安が有る。
    ・耐久性が無い。
    元々包装などに使うものなので長期の耐久性は考えられていない。空気中のオゾンによって硬化するので、半年かそれくらいのオーダーの期間で性質が変わってしまうと思われる。
    ・伸びすぎる。
    普通のプーリーベルトが数パーセントしか伸びないのに対して、輪ゴムは元の長さの2倍くらいは平気で伸びる。これでは負荷が高い時に、ゴムが伸びるばかりで力を伝達できないかもしれない。
    ゴムが伸びる
    そこで他にも検討したのだが、次のような問題が有り、結局輪ゴムを使用せざるを得なかった。

    輪ゴムの他に検討した代用品
    オリジナルの条件
    下の写真はネDVDドライブに使われていたオリジナルのゴムプーリーベルトである。
    折径
    折径:43mm
    周長(=折径×2):86mm
    直径(=周長/π):27.3mm

    市販ゴムプーリーベルト
    市販のゴムプーリーベルトを探した所、産業用の大きな物しか見つからない中、次のホビー用途の物が比較的小さかった。
    Power’s ゴムプーリーベルト 1.8✖️50 60 80 100 130
    http://store.shopping.yahoo.co.jp/robotshop/4539094304368.html
    大きさが複数有るが、他の検索結果を見ても書いてある数値の説明が無い。
    結局、現物を見て大きすぎる事を確認した。

    Oリング
    水道の蛇口等に入っているゴム製品である。
    Oリングパッケージ
    輪ゴムよりずっと耐久性があり、かつ伸びが少ない。
    しかしその目的のためかなり太い。(左がオリジナル、右がOリング)
    オリジナルとOリング
    試しにつけてみようとしたが、プーリー周辺の部品に接触してしまうため、使用をあきらめた。
    Oリングとは別に「パッキン」というものもあり、こちらはOリングより細い。断面は角形または平形である。今回、パッキンは試さなかったので、今後の検討対象である。

    #441

    RD-S600のDVDドライブ交換
    いじりすぎたためか、RD-S600が起動しなくなった。DVDドライブの交換で直ったので、以下に記録しておく。

    症状
    起動時にビープ音5回、また本体前面にError 7071 の表示あり。

    原因
    インターネットで調べるとドライブの異常らしい。
    HDDとDVDドライブのどちらが異常なのかは分からない。

    対処
    運良く交換に使えるDVDドライブを持っていたので、とりあえず、DVDドライブのみ交換して様子を見ることにした。
    交換ドライブは、パソコン用の外付けDVDドライブに内蔵されていたSW-9576-Cを取り出して使った。RD-S600に内蔵されている物はSW-9576-Eであり、末尾のEとCが違うが、結果としてみれば、SW-9576-Cで問題なかった。
    交換の手順は、DVDドライブ分解の記事を見ればわかるので省略する。

    結果
    下記の動作を確認した。
    ・RD-S600の起動。
    ・再生(市販DVDタイトル、自分で焼いたDVD-R DLディスク)
    ・書き込み(DVD-R単層ディスク)
    DVD-RAMの読み書きは、うちでは需要が無いので試していない。
    その他、RD-S600を日常的に使用していて問題は感じない。

    参考 SW-9576-EとSW-9576-Cの違い。
    RD-S600を使う上で、2つのドライブの違いは影響なかったが、参考までに外観からわかる両者の違いをメモしておく。基本的にSW-9576-EはSW-9576-Cからいくつかの部品を削ったものらしい。
    ・前面ベゼルの有無
     Cでは前面ベゼルがある。
    ベゼル
    ・エジェクトスイッチの有無
     前面ベゼルの裏に、Cではディスクのエジェクトスイッチがある。また、このスイッチを押した時の動作を制御するプログラムもあるだろうから、ROMの内容も違っているかもしれない。
    エジェクトスイッチ
    ・トレイの縦置き用押さえの有無
     Cではトレイに押さえがある。これはドライブを縦置きにした時でもトレイからディスクが落ちないように押さえるものである。
    トレイの押さえ

    #656

    ゴム製プーリーベルトが劣化した時の代替品について続報です。
    秋葉原の千石電商でいろいろなゴムベルトを売るようになったので、いくつか試してみたところ、次のものが具合がいいようです。

    ゴムベルト(角)φ25×1.2T (¥155-)
    これよりゴムひもが細い0.95Tもあって、それでもいけますが、耐久性がちょっと不安です。これより太い1.6Tでは、周囲にこすれそうです。

    ゴムベルト(丸)φ25×φ2 (¥155-) というのもあって、断面がφ2の円形で、1.6Tより太いのですが角が丸いおかげか引っかかりません。
    これでもいいかもしれません。
    ただ、オリジナルのゴムベルトの断面が角だったので、丸くすると何か問題があるかもしれません。

    千石電商はネット通販もやってます。(http://www.sengoku.co.jp)
    念のため言っておきますが、買ってみて合わなくても私は責任を取りませんので、自己責任でお願いします。

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